高収入さん
高収入さんにあまり期待できそうにないのでMさんの良いところを探してみることにした。 ①とにかく高収入 ②頭の回転が速い ③(恐らく)誰に対しても優しい この三つだけでも十分だと思うのだが、いかんせんルックスが(;´Д`) あのルックスをカバーして余りあ…
結婚したい女性がひしめく婚活サイトで、“高収入”を武器に、しかも積極的に行動する高収入さんなら、いくらでも相手がいるだろう。 普通に考えると、高収入さんは私のことを本命から外していると思えた。 そんな気配も感じたから、私はMさんに期待し、大きく…
ゴールデンウイーク前にいくつも予約投稿しておいて良かった。 連休中はひどい忙しさで、帰って寝るだけの日々を過ごしていた。 はあ、はあ(;´Д`) で、連休中に高収入さんが出張から帰ってきた。 『帰ってきたよ』 というだけのメッセージだったが、連絡を…
高収入さんをほぼマンションの目の前の駐車場まで送っていくため家を出たところで、高収入さんの方から手を繋いできた。 わーい(*´ω`*)(心の声) 言葉は無くともこうして態度で示してくれるのが嬉しいじゃない。 ホントにもう、高収入さんったらツンデレ(…
膝枕のまま目を閉じていた高収入さんが急に起き上がった。 きゃ、きゃ~~~~っ(;゚∀゚)=3ハァハァ そして伸びをして言った。 「あ~癒やされた。 よし、帰ろう!」 え? 帰っちゃう? のは良いとして 癒やされた? ですって? きゅきゅきゅきゅ~~~~ん(;゚∀゚) …
「どうぞ(;´∀`)」 とリクエスト通り日本茶に氷を入れて差し出すと 「ありがと」 と、それほどありがたい感じも出さずにお礼を言われた。 反応がないので心配になって尋ねた。 「どうですか?」 高収入さんはそっけなく 「こんな感じでいいよ。」 と言った…
コーヒーか紅茶かと尋ねた私に対して 「冷たい茶ちょうだい」 と答える高収入さん。 そもそも私は冷たい飲み物を飲まないので、今が夏だったとしても冷たいお茶があったかは怪しいが、この季節に冷たいお茶? 「ごめんなさい、冷たいお茶って置いてないんで…
ふてくされる35歳の手をぎゅっと握りめんどくさいことを一気に片付けようとする高収入さん。 付き合い始めの男女の軽い揉め事は恐らくこうやってイチャイチャしながら解消され…うやむやになっていくものだと思うのだが、結局私も胸の高鳴りに逆らえず、高…
女の私から 「私達は付き合っているんですか?」 と勇気を出して聞いたのに (憮然として) 「つきあってるんじゃないの?」 だと(-_-;)? ちゅーしたからとでも言うのか? 今この時点で付き合っているつもりがあるということはわかったが、そういう言い方は…
私が高収入さんを家に迎え入れる前に聞いてみたいこと、それは…アレだ。 よし、勇気を出して聞いてみるのだ! 「ちょっとその前にお尋ねしたいことが有りまして(;´∀`)」 その言い方がおかしかったようで高収入さんがいつものようにフフッと笑いながら 「な…
帰国日程をごまかされたと感じて、被害妄想に苛まれる私。 起こってもない事を思い悩むのは全くもって無意味だと知っているので努めて明るく 「帰ってきたらアウトレット行きませんか?」 と提案したところ 「そうだねぇ…。」 返事を濁されてしまった。 もう…
「いただきま~す!」 高収入さんは嬉しそうに手を合わせ、どんどん食べ始めた。 「美味しいねぇ♪」 こんなに喜んでくれてとても嬉しいが、あくまでも誰もが知るチェーン店だ(;´∀`) 自分のうどんに満足したのか、高収入さんは私の釜玉うどんを見ながら 「…
高収入さんが出張に出かける日がもうすぐやってくる。 出張準備が忙しいと言っていたのだが 「今日会える?」 と連絡が来た! 会える会える~ぅ(*´∀`) 数日後に例の危険な国へと旅立つので、その前に私オススメのうどんを食べたいと言ってきた。 あれ? コ…
「家の前まで送るよ」 と言われたが、コンビニに用があったのでその旨を伝えて、駅で降ろしてもらうことにした。 駅前とは言え、地方の小さな駅前は既に人影も無く、ロータリーは停め放題だった。 「じゃあ、ありがとうございました」 と言うと、右手を差し…
「高収入さんはどんな人が好きですか?」 思いがけない言葉が返ってきた。 「落ち着いた雰囲気の人かな」 お、落ち着いた(;´Д`)? それって、年齢だけ落ち着くべき年令に達しているくせに全く落ち着けないという、私と一番遠いタイプのような気がするんで…
田舎道だけあって、帰り道はすっかり暗くなっていた。 「これだけ暗いと、道が見えづらくなっちゃうねぇ。」 そ、そう? これも年齢のせいなのだろうか。 いわゆる…老眼(;´∀`)? でも私はもちろん言うの。 「ですよねぇ、これで雨なんて降ってきたら更に見…
到着したパスタを一口食べて高収入さんは言った。 「コレは美味しいね!」 やった(;゚∀゚)=3! 心でガッツポーズを決めていたが 「嬉しい(*´∀`)!」 と可愛く言ってみる35歳。 高収入さんは続けて言った。 「これは今までで一番美味しいよ!」 そ、そんなに(…
さあ、私オススメの美味しいイタリアンのお店に到着した。 田舎に突然現れた、場違いのお店に高収入さんも感心したように 「へえ…すごい雰囲気が良いね。」 と言ったことで、私の気分はどんどん上がって行った。 オシャレなスタッフに案内されて席についたの…
高収入さんは初対面まで、とても密に連絡をくれた。 今回は見事にパスタの約束前日まで連絡はなかった(-_-;) きっともう私の気持ちは高収入さんにある事はわかっているのだろう。 高収入さんにとって私は釣った魚だ。 まあ…前日に連絡があっただけでもいいや…
お風呂でいつものようにユーチューブ鑑賞をしようとスマホを操作していると、ある人物からラインが届いた。 それは本当にすっかり忘れていた人物だった。 『マリコさん、元気ですか? お久しぶりですツチヤです^^ ラインに名前が出てきたのでラインしてみ…
「帰ったらメールして。」 「はい^^」 高収入さんはそう言ったが、初回の教訓があるので今回は慌てずに 自宅に帰り 手を洗い トイレに行ったところで 落ち着いてメールをした。 『今日はありがとうございました~~うんぬん』っと。 あ、次回のイタリアン…
「◯駅の辺りだと…」 と言いながら、高収入さんが驚きの…というか、ある程度想像できていた行動に出た。 高収入さんはさっと私の後ろに回り、軽~くふわっと抱きしめる感じで指さしたのだ。 「あっちの方だね。」 あ~こういうのはちょっと困るんだけどなぁ(-…
そこは展望台のように夜景が見えるポイントがせり出して作られていた。 こんなに寒いのに、明らかに若いカップルが数組寄り添っているのだ。 若い頃のことを思い出した。 こんなところに出掛けてきたのは、付き合い始めてすぐの頃、いや、付き合うか付き合わ…
どこかに連れ込まれてヤられてしまう! 会って2回目でいきなりそんなことになるのは本意ではないし、もしそうなったらこんな変な下着じゃヤだって思うし~~~~(;´Д`) 「良く若い頃は◯◯山に登ったな~と思ってね、今その◯◯山に向かってるんだけど、行った…
食事を終えて車に乗り込むと、高収入さんは 「普段ドライブってどんなところに行くの?」 と聞いてきた。 ドライブって、“デート”でってことならさっぱりご無沙汰なのだが…。 ひっかけ問題なのか? 「私はいつも一人でドライブするんです。」 と、屈辱的な事…
「パスタ好き?」 と聞かれた。 本当は麺よりご飯が好きだ。 しかしどうやら高収入さんは麺類が好きそうなので 「大好きです^^」 と答えた。 「麺の中では何が一番好き?」 …困った(;´Д`) 麺のことなど深く考えたことはないのだが、どうしても選べと言う…
高収入さんが口にした国に俄然興味がわいて、聞いてみた。 「結構閉鎖的なイメージなんですけど、どんな国ですか?」 「閉鎖的っていうより危険かな。自衛は必ずしておく必要があるね。 空港には、まるでボクを待っているかのように装う人物が待っていること…
「どれにしよっかな~♪」 高収入さんが楽しそうに選び始めたので、私も気を取り直して選ぶことにした。 「私はこのモッツァレラチーズのトマトソースパスタにします!」 最近はだいたいコレ系。 チーズが伸びるのが堪らなく好きなのだ^^ 「それだけ?サラ…
「あのパスタ屋知ってる?」 高収入さんが指さしたのは、反対車線に見える私が住む地域では有名なチェーン店の看板だった。 ランチタイムの利用しかしたことがないが味は普通。 ただ、そのお店のドレッシングが美味しいというのは評判で、今ではスーパーにも…
高収入さんは、日本なら本来助手席のはずの窓を開けて 「おまたせ」 と言った。 左ハンドルかよ(;゚∀゚) 私は毎日のように運転するから思うのだが、左ハンドルはやはり日本社会にはそぐわない。 それはいくら高速道路がETCになったり、駐車場の支払い機が両サ…