高収入さん㉚ 高収入さんからの評価
高収入さんは初対面まで、とても密に連絡をくれた。
今回は見事にパスタの約束前日まで連絡はなかった(-_-;)
きっともう私の気持ちは高収入さんにある事はわかっているのだろう。
高収入さんにとって私は釣った魚だ。
まあ…前日に連絡があっただけでもいいや。
こういうところが卑屈な35歳独身。
高収入さんは約束の日、前回同様駅まで迎えに来てくれた。
「こんにちは^^お久しぶりです。」
扉を開けて首をかしげてニッコリ微笑むように覗き込むと、高収入さんは
「ふふふっ」
と笑った。
え?なになに?(;゚∀゚)
なんでふふふっなの?
「どうかしましたか?」
「いや、きっとモテるんだろうなと思って。」
え?
色々な場面をくぐってきて身につけた計算づくの所作なのだが、35歳でも効果アリだったという理解で良いのか?
どういう意味で受け取ったらいいのかわからなかったが
「え、ぜんぜんそんな事ないですよ~(;´∀`)」
と謙遜を含めて言ってみた。
誤解を恐れずに何度も書くが、とにかく私は第一印象が悪くないので、“モテる”はそれほど間違いではないと思う。
ところが高収入さん
「いや、わかるよ。
少なくとも若い頃はモテていたでしょ?」
と、伸びかけた鼻をあっさりへし折ってくれた。
あ…(-_-;)
なんか調子に乗りそうになっていたけど、年を取った今、自分の事を冷静に見ろと言われているような気がした。
ちょっと複雑な笑いを残してこの話はもう掘り下げないことにした。