無職さん③無職である価値
昔から海の近くの一軒家に住むことにあこがれていた、という無職さん。
そんな彼が選んだ場所は、無職さんの実家から遠くなさそうな海沿いの家だった。
そんなに海に憧れがあるなら南の島に住めばいいと思うのだが、やはり地元を離れるのが寂しいのだろうか?
あ、私はまったくそんなこと思わないけど世間一般の感覚としてそうなんしょ(;’∀’)?
しかし肝心な事は、そんな自由奔放な生活を望む無職さんが、出会いを求めているのか?という事だが、フミヨちゃんは言う。
『その辺りのことを聞いたら“独身の友達は欲しいね”ってカッコつけてた(笑)
まあうまくいかなかったら、紹介じゃなくてラッキーだし、うまく行ったらそれまたラッキーって事でどう?』
そう言われて、確かに
“気楽に会えるのは良いかもしれない、最初から勢い込んで来られるよりよほど良いではないか”
と思ったのは確かだ。
気になる”無職”についてだが
『落ち着いたらまたSEの仕事を始めると思うって。
“今度はブラックじゃないところ探してね”って言っておいたけど、まあSEって大概過酷だよね。』
そうなんだ…。
とりあえずいつまでも無職でいるつもりはないこともわかったし、10数年同じ職場で働いて来た人だ。
飽きっぽいとか、協調性が無いとかではなさそうではないか。
一度くらい会ってみる価値はあるというものだ。
あ、ルックス的なこと、ちゃんと聞いてない(;´∀`)
って、そんなこと(贅沢)言える立場かって。
それに、会ってみないと、会うかどうかわからないということは、36年間でいやというほどわかっているのだから(-_-;)
ついでに言うなら、Kさんとは全く合わなかったというのに、肩書に惹かれてしまうという大きなミスを犯してしまったのだから。
この人Kさん
↓
こういう最初から何も持っていない人の方が実は…。
こうして私は無職さんを紹介してもらう事になった。