Kさん216記憶力が良く頭の回転が速いオトコ
それにしても、Kさんが喋れば喋るほど、息苦しいというか、なんだか心がザワついて、言葉がうまく出てこない。
『私とKさんは違う人間なんだよ?だから...』
だからKさんにはKさんのペースがあるように、私には私のペースがあるのだから、Kさんと同じように行動する事は出来ない。
Kさんの思い通りに動くことはできない。
というような事を言おうとしたら、あっさり遮られ
『だからそれぞれペースが違うから同じようには出来ないっていうのかよ?
それはマリコちゃんがぬるま湯に浸かった人生送ってきたからそう思うんだよ!
それが甘えだって言うんだよ。
誰もそんなことで怒らなかった?
当たり前だよ、期待していない相手に怒るかい?
オレがもし怒っているというなら、オレはマリコちゃんが良くなることに期待しているからだよ。』
Kさんは私が言おうとしていたことを先回りして言い、そして先回りして否定する。
更に追い打ちをかけるように捲し立てた。
『それでも変わる気はないってこと?
そうやってこれからも周りに迷惑かけて生きていくわけ?
それで平気なの?
人間として。
社会人として。
マリコちゃんに言わないだけでみんなそう思っているよ。
マリコちゃんは人から嫌われても気づかないんだろうね。』
私が道に迷ったり、人身事故で止まっていた電車が動き出したことを、速やかに報告しなかった事を引っ張り出してきて言っているのだろう。
これ以上の長文をまくし立てられたのだが、記憶の文字起こしはこれが限界(;´Д`)
私が言おうとしていることを封じて、全てわかっているという感じで抑えつけるように話す力(?)には、本当に閉口するが、それを超えて感心もする。
『あ~もう時間がない、戻らなきゃ。
いい?深刻に考えないで。
これはオレ達二人の問題だよ。
いろんな人に相談して惑わされるのがマリコちゃんの良くないところだよ。』
こんなくだらないことをいうために…言いたくはないが回転の速い頭だ。