Kさん223次は理詰めか脅しか?
私の生い立ちで、幼少期の中に蘇る友人たちに、誰一人として海外生活を経験した者はいないし、記憶の中には日本の田園風景が広がっていて、Kさんとのバックグラウンドがあまりにもかけ離れ過ぎている。
とはいえこの話もドラマ仕立てだし、にわかに信じがたい。
いやまあそんな家庭があっても不思議ではない。
だがそれを読んだところで私の心は
(これが事実だったとして、父親との確執があっても、結局自分も父親のような人間になったってタイプね。)
と思うに過ぎなかった。
それにさ、Kさんもう40歳過ぎてるんだよね、いつまでそれを引きずり続けるの?
いつまでも自分の不遇は親のせい?
(不遇ってほどでもないけど)
私にその苦しみを想像して共感しろと言われても無理な話だ。
同情が精いっぱい(;・∀・)
ふと思い出す。
あれ?お父さん、どこか東南アジアで余生を楽しんでいるから、自分も住もうかな?って言ってたよね?
或いはそれもウソ?(;´Д`)
でさ、私が読んだということはもう“既読”でわかっちゃってるわけで、電話がかかって来るわけよ(-_-;)
出なければ良いと思うでしょ?
出ちゃうのよ~(;´Д`)
出ない事の方が怖いの。
『…はい』
するとKさんは
『あ~よかった。
何度も電話したのに出ないから心配したんだよ。
どうしたの?』
と、とても優しい、心配するような声なんだけど、これを絶対に信じてはいけない。
というか、私はもう既にKさんの事を好きではない…のは最初からだけど、嫌いになっているから、こんな事で心が揺れたりはしない。
むしろ、(次は理詰めか?或いは脅しか?)と構えていた。