Kさん186底意地の悪いオンナ
本当のイブ、深夜Kさんがラインを送って来た。
『メリークリスマス!
なんてね。
ボクはいつも通り仕事しているよ。
部下たちにはクリスマスは彼女と過ごせって帰らせたけどね。
まさかとは思うけど、マリコちゃんは違う男と過ごしてないだろうね。』
ははは、しつこい(;’∀’)
『まさか、“明石家サンタ”観ながら年賀状書いてる~。
あ!そうだ!
Kさんの住所も教えて。年賀状出すよ!』
私がKさんにこう送ったのは、本当に年賀状を出そうと思ったからだ。
最近はもう年賀状をやめてしまった人達も多いが、仕事関係ではまだまだ健在のこの慣習。
年賀状ソフトを買ったらたくさんのデザインがあって目移りし、どれもこれも使いたくなったので、人によって使い分けることにした。
Kさんにも私の自己満足の為に受け取ってもらおう。
それ以外になんの意図もない。
いや、なんの意図もなかった。
だが、返信が来て気が変わった。
『”明石家サンタ“観てるんだね。
何回か見たことあるけど、おもしろいよね。』
だけだった。
あの長文大好きのKさんの返信が、これだけ?
そのうえ、私の質問(住所教えて)に答えていないんですけど(゚Д゚;)
なんだかおかしい。
返信に違和感を感じてから、俄然意図が出て来た。
おそらく都合が悪いのだ。
「追及しよう」と決めた。
『あれ?Kさんの住所は?』
Kさんにそう送っても、既読のみで返信が無かった。
あれ?あれ?あれ?
なんだか私の中でムクムクと意地悪な気持ちが出て来たんですけど(;´∀`)