Kさん181知ったかぶるオトコ
「この後何するの?」
と聞くので正直に
「駅で朝ごはんを食べてから空港に向かうよ。
空港でお土産選ぶの楽しみなの^^
クリスマス限定のものとかたくさんあるみたい。」
ここまで言って思い出した。
Kさん、結局クリスマスプレゼントくれなかったな、と。
いやいや、素敵なホテルにも泊めて貰えたし、付き合って間もないのに贅沢にも程があるよね(゚∀゚;)エヘヘ
クリスマスという言葉でなのか、Kさんが思い出したように言った。
「そうそう、あのケーキ美味しかったよ!
さすがパティシエからのレシピだと思った。」
あのケーキとはこのケーキだ。
↓
褒められて悪い気はしない。
オトコは胃袋で掴めは正解なのか。
Kさんは続けた。
「でもちょっと言うなら、表面だね。」
ん?表面?
「ケーキの表面が割れてたでしょ?
あと一息ってとこだ。
これからもがんばって。」
と私の頬を撫でた。
あー。
それね、私も知らなかったんだけど、ガトーショコラって、ヒビが入るのが正解なんだって。
言わないけど。
Kさんってホント、知ったかぶりして意見するよね(゚Д゚;)
まあ、私も知らなかったんだけど(;´∀`)
そうこうしているうちに駅に着いた。
Kさんはもしかしたら職場まで行きたかったのかもしれないが、私がいるので駅で一緒に降りた。
「じゃあボクはこっちだから。
気を付けて。
浮気するなよ。」
…本気で思ってるのかな(;’∀’)
Kさんは私が駅に向かうのを待っている。私が明らかに駅の改札に向かっているのを確認してから、方向を変えて歩いて行った。
Kさんこそ、本当に職場にむかうのか?
このガラガラと大きな音を立てるキャリーバッグが無ければ尾行してみたいくらいだ。
と、Kさんの後ろ姿を見ながら思っていた。