Kさん172 Kさんも努力している
気が付けばKさんが小刻みに震えている。
それは
貧乏ゆすりだった。
恐らくKさんはKさんなりに、怒らないように気を付けているように思う。
それが貧乏ゆすりとなって表れてしまったような。
だが、貧乏ゆすりをされて良い気分ではない。
止めて欲しいが、本人は気付いていないのかもしれないし、プライドの高いKさんにそんな事を言おうものなら…。
というわけで、我慢することにした(;´Д`)
貧乏ゆすりをしながらもKさんは私のグラスが空きそうなのを見て
「次の飲み物は何にする?」
と言った。
相変わらずよく気が付く人だ。
(荷物は持ってくれなかったけど…ってしつこい(;´∀`)?)
「赤ワインにしようかな。」
と答えると
「ビアホールだけどね。」
と片頬を上げて、イヤミなのかギャグなのかわからない返事が返って来た。
「ホントだね、じゃあまたビールにしよっかな。」
と答えると
「流されるんだね。」
とまた鼻で笑われた(;´Д`)
ああ、正解のわからない会話が続くよどこまでも。
私の不快な感情が、真顔になって表れたのが自分でわかった。
Kさんもそれに気づいたようで、少しだけ緊張が走った。
慌てて笑顔に戻す私。
「コレ、美味しいね!」
と付け合わせのマッシュポテトを褒めてみた。
私が和ませようと頑張ったところ
「本当だよね、マッシュポテトって好きなんだよね、マリコちゃんも?」
と合わせてくれたところは、Kさんも私に合わせる為に努力していると思って良いのではないだろうか。
甘い(;´∀`)?
一応言っておくが、普通~~~~のマッシュポテトだから。