Kさん148臭うオンナを抱きしめるオトコ
Kさんが私を後ろから包み込むつつ、衝撃的な事を言った。
「マリコちゃん、このダウンちょっと臭うよ?」
えっ(゚Д゚;)!!
臭うって、当然”匂う“じゃないよね?
恐る恐る聞いてみた。
「えっと…どんな臭い?」
Kさんは躊躇もせずこう言った。
「ん、古臭い臭いだよ。」
なんとデリカシーの無い(;´Д`)
と言いつつ、このコートを今年一度も洗ったりクリーニングに出したりしていないので、言われても仕方ないかもしれない。
「ファブリーズしてるんだけどなぁ(;´∀`)」
と自虐的に軽い感じで笑って言うと、敵に口撃材料を与えただけだった。
「気を付けた方がいい。
こんな臭いで普段過ごしているだけじゃなく、地方から飛行機に乗ってやって来たなんて、他人に迷惑をかけるだけじゃなく、女性として恥ずかしい事だよ。」
ここまで辱める事を平気で言い放つ事ができるなんて、出会った時には想像もできなかった。
悔しいことに、反撃したくとも、Kさんは無臭と言っていいほど、不快な臭いがしない。
だが、こんなところで怒りの感情を抱くなんて間違っている。
Kさんが教えてくれなければ私は悪臭を撒き散らして歩く年増オンナだ。
帰ったら早速クリーニングに出そうと決心した。
こうやって私に悪態をつきながらも、後ろから抱きしめたままでいるKさん。
ミッドタウンのシャボン玉イルミネーション?を何度も何度も見て、正直飽きている。
早く食事に行きたいのだが(-_-;)
Kさんが言った。
「じゃあそろそろ暖かいところに行こう。」
あ~よかった(;´∀`)
どんどん歩いてKさんが入ったのは、(ミッドタウンの中では)とても安価なカフェだった。
あ、あれあれ?
夕飯は(;´Д`)?