Kさん69魅力は“高収入”なのだから
姉が帰ってくるまでに少しは回復しておこうではないか。
大好きな掃除などしているうちに時間は経過し、姉が帰宅した。
「今日はどこに行ってたの?」
帰ってくるなり嬉しそうに聞く姉。
「彼の母校の〇〇大学案内してくれたよ。」
と言うと姉は嬉しそうに
「そういう自分のテリトリー的なところに案内するってことは、本気っぽいじゃん。」
と前向きな事を言ってくれたが、果たしてそうだろうか。
Kさんはただ自分のテリトリーで自分のかっこいいところでも見せたかったんじゃないのか?
結局何もカッコよくなかったけど。
「それがさ、私怒られたんだよね。」
と今日のいきさつを話した。
怒られたという表現には少し自主規制をかけたかもしれない。
本当は怒号、威嚇、恐喝まがいといったところだ。
やはり姉は
「う~ん、マリちゃんの言い分だけ聞くと怒りっぽい人みたいだよね。
Kさんと実際に会ったわけじゃないから判断出来ないけどなぁ。
でも時間と連絡さえ守れば納得してくれるなら、こう言ってはなんだけど...意外と扱いやすい人かもよ。
マリちゃんが、これからはすぐに連絡するようにしたら良いんじゃない?
どんなカップルも何かしら不満はあるものだよ。」
と、簡単に白黒つける傾向にある私を宥めるように言った。
姉はKさんのあの醜い怒りの表情を見ていない。
私も表現をオブラートに包んだのでので仕方ない。
...が、確かに私が変わればKさんも少しは態度を軟化させてくれるかもしれない。
そうだ、明日はがんばってみよう!
姉のおかげで少し元気になった。
持つべきものは優しい姉だ。
明日は今回の東京滞在最終日だ。
少しでもKさんと距離を縮めて、(高収入が魅力のオトコとの)結婚に向けて、仲良くなろうではないか(・∀・)!