Kさん㊵しょせん安いオンナ
朝になると、昨日高橋さん（仮名）から言われた通り、食事がバルコニーに運ばれた。
ノーメイクの寝起きババアの顔を見られるのは誰であれ屈辱なので、バスルームに隠れてホテルの人が帰って行くのを待った。
「帰ったよ。」
Kさんに声をかけられて出ていくと、バルコニーがすごい事になっていたΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！
テーブルセットにパラソルが開かれ、あらゆる種類の朝食（もちろん洋食）が並べられていたのだ。
パンケーキ、フレンチトースト、パン数種類、サラダ、オムレツ、ソーセージ…あと何だったかな。
そうそう、フルーツの芸術的な盛られ方と言ったら…✨
それに、朝食なのにグラスゼリーなんて、今まで食べたことある？
（あ、そう、みんなあるの(;’∀’)？）
一生のうちにこんな素敵な思いをさせてもらえる日が来るなんて(T_T)
Kさんはやはり価値のある男性だと思った。
なんてね、こんな事で浮かれて、安っすいオンナ(;´Д｀)
ただまあこんな大量の食事、この年で朝から食べられるわけもなく、ずいぶん残すことになりそうだが、Kさんがいい顔をするとは思えない。
これからお風呂にでも入って消化することにして、もう少しがんばって食べてみよう。モグモグ(((‘ω’;)))
Kさんだっていいオッサンなんだからそんなに食べられるわけ…ないと思ったら、自分の分はほぼ全て食べきっていた。
そうだよね、Kさんっていまだにスポーツやってるんだもんね(~_~;)
そりゃたくさん食べるよね。
出来る限り残さないように頑張って食べている私にKさんは言った。
「食べれないならオレ食べていい？」
もちろん！
早く言ってよ(;’’∀’’)
