Kさん㊶引く話(゚Д゚;)
食後のデザートを食べていると、下の砂浜からとても楽しそうな声が聞こえてきた。
ここはプライベートビーチのはずだから、誰でも入れるわけがないと思うのだが(;・∀・)?
そう思って覗いてみると、若い男女5,6名が砂に絵と文字を書いているのがわかった。
内容は、結婚おめでとうとか、男女の名前とかを砂で掘ったり、拾ってきたであろう木切れや貝殻で装飾したり、とてもセンスのあるものだった。
私が若かったとしてもこういうセンスは持ち合わせていないので、羨ましく思った。
それを眺めながらKさんが
「きっと隣に新婚カップルが泊まってるんだろうね。昨日のおどおどした二人かな。彼らはその友達ってところか。」
とまた水を差すようなことを言った(-_-;)
「じゃあ今描いているお友達も泊まったのかしら?」
と当然の疑問を呟くと
「こんな高いところに泊まれるわけないだろ!その辺りのビジネスホテルだよ。」
と鼻で笑った。
昨日Kさんは30代前半だろうと言っていたが、砂浜にいる彼らはおそらく20代…後半?
ま、どうでもいいか(;・∀・)
砂浜の若者たちの姿を見て
「オレ達も砂浜に出よう。」
とか言いだしたので、着替えついでにそのまま荷物をまとめることにした。
そうそう、クローゼットの中、足元に室内スリッパとは別にビーチサンダルが二つ、一般的な男女のサイズで置かれていた。
とてもかわいいデザイン性のあるビーチサンダルだ。
さすがプライベートビーチがあるホテル(^.^)
ま、私はビーチサンダルを履くと親指と人差し指の間に必ずと言っていいほどマメができるので、履くことはないけどさ(;´∀`)
するとKさん、クローゼットを開けて自分の着替えを取り出すとき、そのビーチサンダルを二つとも取り出して言った。
「このビーチサンダルは持って帰っていいんだよ。」
そう言ってバッグに詰め込み始めた。
えっ(;´∀`)
確かに持って帰っても良いのだろうが、どうして女性の分までKさんのバッグに入れているの?
どうして私に聞かないの?
ま、まあ要らないんだけど、聞かれないと複雑な気分よ(-_-;)
それに、そんなかさばる物バッグに入る?
と思ったら、Kさんが持ってきた大きなバッグ、中身はほとんど入っていないようだ。
Kさんはその後バスルームに入り、当然のように昨日のカワイイ入浴剤の残りや、使っていない歯ブラシや髭剃り、コームなどをすべてバッグの中に入れた。
ざざざ~~~~~~っ!
とまさに根こそぎ。
そのバッグの大きさはコレを入れる為ってこと?
ひ、引くわ~(゚Д゚;)))))