Kさん㉘地獄のメッセージ
Kさんが予約してくれたのは本当に素晴らしいホテルだった。
部屋に用意されたウェルカムドリンクに感激し…♡
しかしそんな夢見心地もつかの間、別で用意された恭しいデザートの蓋を取った瞬間、ゾクゾクッと鳥肌が立った(;´Д`)
デザートプレートの中央に、白い小さなケーキ。
フルーツでデコレーションされた、さながら結婚披露宴のデザートで登場するウェディングケーキのお裾分けのようなケーキだ。
それだけならこんな蓋は被せられていなかっただろう。
蓋の理由はおそらく、プレートの縁にチョコレートで書かれたメッセージだ。
(辛うじて読める)筆記体で書かれていた。
『 MARIKO love thank you ♡ 』
コレをこのホテルの人(恐らく高橋さん(仮名))に伝え、高橋さんがパティシエに伝え、きっとホテルの人々の失笑をかっているはずだ。
他人の目がとても気になる私には耐え難い屈辱。
ハッ!(*_*;
気づけばKさんが私の反応を待っている(;´Д`)
だが
「うわ…ビックリした~(;・∀・)」
としか言えない私。
「ボクの感謝の気持だよ。」
と足を組み替えて、満足げに窓の外に広がる海に目をやるKさん。
地獄だわ(゚Д゚;)))))ぞぞぞぞぞ
やっぱり無理かなぁ…感性が違い過ぎて(;´Д`)