Kさん㉓電車の中でそんなこと~(;´Д`)
電車が動き出したところで、Kさんが近づいてきたのがわかった。
今Kさんは私の肩にそっと手を乗せている。
ゾゾゾゾゾクゾクゾクゾク~((((;゚Д゚))))
ややや?どういうことだ、私のカラダが無意識に抵抗しているぞ。
仮にも結婚しようと思って付き合っている男性の手が、私の肩に乗っているだけではないか。
Kさんは肩に手をかけているだけで、決してそれ以上の事、例えばエッチな事をしようとするわけではない。
当たり前か電車の中で(;´∀`)
だがこのままで済むわけはなかった。
「マリコちゃん、こっち向いて。」
え(;´Д`)
「あ、こんな景色を見られると思っていなかったから、つい見とれちゃいましたあ(;´∀`)」
と言いながら振り向いた。
ニコニコしながら。
うん、だんだん慣れてきたかも(;´∀`)
「今から行くホテル、とにかくオシャレで海沿いだからサーフィン仲間で有名なんだ。いつかボクも行きたいと思っていてね。
マリコちゃんと一緒に行けて嬉しいよ。」
そうだ、その素敵なホテルを私も楽しもうではないか。
お見合い結婚だった昔の人々の気持ちを考えてみよう。
みんながみんな相思相愛で結婚出来たわけではない、いや寧ろその方が少ないはずだ。
私の両親もお見合い結婚だった。
お互いの条件、利害関係が合致したから結婚した夫婦なのだ。
いわばそれを踏襲しただけではないか。
Kさんの手が私の手を握ってきたので、私も恥ずかしそうに俯きつつKさんの指にそっと自分の指を絡めてみた。