Kさん①続モテる男の法則
空港でソファに座って待っているとKさんはやってきた。
遠くから小走りに近寄ってくるその姿を見て思った。
ああ、やはり好みじゃない(;´Д`)
どうして毎回思うのに、繰り返してしまうのか。
一番苦手なのは、顔。
私は彼の顔、特に口元が得意じゃないのだ。
とにかく歯並びが悪くガチャガチャしている。
こんな口元とキスなんて出来ない(;´Д`)
しかし彼にはお金があるのだ←サイテー(;゚∀゚)=3
Kさんは微笑みながらやってきて
「昨日と雰囲気が違うからわからなかったけど、今日の感じも可愛くて良いですね。」
と女性が喜びそうな言葉を並べた。
36歳にもなって可愛いと言われる事の嬉しさよ(;´∀`)
やはりKさんはモテる(かどうかはわからないが)法則を知っている。
Kさんは言った。
「帰る前に答えを聞かなけれなならないと思ったんだけど、良いかな、改めて言いますね。」
と私の方を向き直った。
来る(@_@;)!
「付き合ってください」
来た~っ(;´Д`)!
顔を見た途端、やはりダメだと思ったのに、私、なんて言ったと思う?
「あ、はい…」
なに了承しちゃってんのよ~~~~っ(;´Д`)!!
だって、面と向かって言われてなんか断るの、難しかったんだもん(;´Д`)
Kさんは当然というような表情で、でも
「良かった、断らたらどうしようかと思いましたよ。では今後共よろしく!」
と握手を求めてきた。
ギュッ…って握られてもなんとも思わないんだけど(;´Д`)
Kさんは手荷物検査もギリギリまで隣に並んで、いつまでも私と一緒にいたいと言ってくれた。
思えばこんなに(一方的に)情熱を傾けられたのは初めてかもしれない。
もう少し喜ぶ努力をしよう。
そもそも36歳のオンナが今後こんなに求められる事があるのだろうか?
…まあ、あるかもしれないが、こんな高収入の男性から求められることは?
無さそ~(;´∀`)
そのようなわけで、長くなったが、私には結婚を前提とする彼氏が出来た。