東京⑱同い年がいかにオジサンか思い知る
少し前の私は、地方の少ないパイを奪い合うことは、年齢的にも不利になることを実感し、東京で婚活パーティーに参加している。
最初こそ楽しんでいたのだが、でっぷりとした白髪ワンレングスの身の程知らずさんとの会話(というほど会話していないが)で全てが一変した。
それでもなんとか体裁を繕ったところで会話は終了。
さあ、気を取り直して次に臨もうではないか!
そして次の人がやってきた。
とても素朴で、お笑い芸人「ミキ」の、お兄ちゃんと弟を混ぜた感じで(兄弟なんで実は簡単に混ざるよね)、好みとは言い難いが決して敬遠するようなタイプではない。
会社員で、年収が550万円らしい。
550万円か…(・_・;)
年収550万円の場合、手取りってどんなもの?
私は自営業なので、会社員のそれがイマイチわからない。
ここに来てワンレンさんの言うことが理解出来なくも無いと思った。
帰省するにしても、親戚の冠婚葬祭に出るにしても、毎回遠距離の地方に移動するのではお金がかかってしょうがない。
今回の上京でも、私一人分の交通費だけでかなりのものだった。
(経費として落とすにしたって、個人事業主なら安価がいいに決まっているのだ。)
もし子供を授かったりしたら尚更お金がかかるだろう。苦しい生活が目に見える。
東京、あるいは東京近郊であればそれも低価格で済む。
やはり厳しいのかな(-_-;)
この人可もなく不可もなくだから、寧ろ親も安心しそうだし、年齢も36歳でちょうど良かったんだけど。
ん?36歳って
同い年だわ(;゚∀゚)
36歳って、こんな感じ(けっこうオジサン)なんだなぁとシミジミ見つめていると、ミキは思い切ったように言った。
「ボクも◯県出身なんだけど…。」
え、ほんと?同郷って良くない(*゚∀゚)?
「え~っ!どこですか?私は△△」
ミキは◯県の地方都市の名前を言った。
「ええっ!それってめちゃくちゃ山奥!」
と言うとミキもリラックスしたのか
「自分(あなた)のところだって山と畑ばっかりじゃん!」
と言って笑いあった。
いい感じで盛り上がれたのも、同郷で同い年だからということかもしれない。
なかなかの好人物なんだけどなぁ(;´∀`)
しかし年収550万円…私も必死で働くか(;´Д`)?