東京㉒東京から脱出しようとする男
時間が来るとオジサン改め→高橋ジョージ改め→銀行員は
「じゃあよろしくおねがいします!」
と軽く手を上げて去っていった。
そしてそのまま隣りにいる友人の前に座った。
え、一緒に遅刻して入ってきたんだから、友達ってわかってるよね(;´Д`)?
なに?まさか嫉妬をさせよう作戦?
動揺する私の気持ちなど知る由もないミキが、待ってましたとばかりに座った。
ミキは遠慮気味に
「座っても大丈夫?」
とチラチラと隣の銀行員を見ている。
銀行員(の経済力)に惹かれつつあったが、ミキにも未練はある。
「もちろんです!お話したかったんです^^」
ミキは安心したように会話を始めた。
どうする?
同郷のミキは言った。
「◯県って住みやすいよね。」
ほんとほんと^^
「だから、出来れば◯県に転勤願いだそうかと思っているんだけどね。」
えΣ(゚Д゚)
「いつ頃ですか?」
「そうだなぁ、出来るだけ早くと思ってるから、早ければ秋の異動で決まると思う。」
が~ん…(;´Д`)
私はこの大都会東京に住みたいと思っているのに、どうしてあなたはその夢を奪おうとするのだ。
「私は東京も楽しいと思っているんですけどねぇ^^」
と言ってみると
「それは東京に住んだことのない人の意見だよ。
すごく大変なんだから。
住むところじゃないよ東京は。」
出た、地方出身者なのに東京に憧れている人々に対して上からのこの言葉。
で、ちょっと冷めた。
それに、それ言っちゃったら東京に住んでいる人達の立場ないじゃん(-_-;)
「それにキミの仕事とか考えたら地元の方が良いんじゃないの?」
「まあ…。」
私はね、働くのは好きよ。
でもね、働いてないと生きていけないような生活はイヤなの。
妻が働くのが当然というスタンスの人とはちょっとね(´・ω・`)
先にわかってよかったけどね。