Mさん⑭お互いオトナなので(;゚∀゚)
Mさんから
『待っていてね!』
というラインが届いていたのだが…。
なんだか私が”楽しみに”待っているような書き方なのだが、その設定は彼の中でいつ出来上がったのだろう(;´∀`)
ああ、とても気が重いが、行くしかあるまい(-_-;)
今日はこのあとスーツで仕事に向かわなければならない。
困ったことに、私はどうやら交際するつもりもない相手にでもキレイな自分を見て欲しいという気持ちがあるようで、手持ちのスーツの中でも女性らしいスーツを選んだ。
待ち合わせた駅前のコーヒーショップの前で待っていると、何人もスーツ姿の男性が通り過ぎていく。
仕事というよりちょっとオシャレしてます的なスーツ姿とか、あまり着慣れていないスーツ姿…あ、そうか、今日は土曜日だから結婚式に出席なのかな?
と、行き過ぎる男性たちを見ながら好みの男性を見つけては
「あれがMさんなら良いのに(´∀`)」
などと妄想してしまったのが尚更いけなかった。
電話が鳴って現実に引き戻された時の落胆は大きかった。
『もしもしぃマリコちゃん?どこにいますかぁ?』
とKABAちゃん声が聴こえて来た。
気を取り直して
『今◯◯の前です^^』
と現在地を告げると駅の方からそれらしき人が小走りにやってくる所だった。
明らかに写真で見たMさんだ(-_-;)
写真と同じく、ジャケットの肩の位置が合っていない、細身と言っても過言ではない男性だった。
残念だがKABAちゃんぽいのは喋りだけではなく、動きもだった。
東京(関東)の方を一括りにして非常に申し訳なかった。
「今日は時間を作ってくれてありがとぉう。
じゃあ立ち話もなんだから、コーヒー飲もっかぁ^^」
オトナなので
「そうですね^^」
と微笑んでコーヒーショップに入った。