高収入さん⑲ファミリーカーだけど…
車で出かけるということはちょっと遠出かな?
一応キレイめの方向で、でもかしこまり過ぎずだな。
と、準備をしているのだが…
ちょっと、どういうこと?
メールが来ない。
私が指定した駅にはA出口とB出口があるのだが
『Aの方がロータリーに車を停めやすい』
ということを、サラリーマンの昼休みを狙ってメールしたのだが、一切返事が来ないのだ(゚A゚;)
まあ、小さな駅なので、間違えていれば構内を通って、私が反対側に移動すれば良いだけの話だが。
さて、この時間は仕事や学校帰りの家族を迎えに来ているのであろう車が入れ替わり立ち代わりなので、いいポジションに車を停められるかは運とテクニックにかかっている。
私が高収入さんの車をいち早く見つけてそちらに走っていくか、あるいは誘導すればいいのだが、高収入さんの車が何か、私は知らない。
メールで確認しようかとも思ったが、車で価値を判断するなどと受け取られても心外なので(考えすぎか(-_-;))、聞かずにおいたのだ。
私の不満はきっと、メールのテンポが合わないことなのだと思う。
こういう不満は付き合い始めてもあまり変わらないだろうし、気になるほうが合わせていくしか無いのだろうか。
駅のロータリーでハラハラしながら待っていた私は、むこ~~~~の方に、この地方都市の地方駅に不似合いなスポーツタイプのイタリア車を見つけた。
ま、まさかアレ(゚A゚;)ゴクリ?
と思ったが違った。
やだ、いくら高収入さんでも、さすがにあれは高すぎるだろうし、恐らく趣味が違うはずだ(;゚∀゚)
その間も地味なファミリーカーが続々とやってきては、人を乗せて数秒で去っていく。
その中に混じって、ちょっと大きめのファミリーカー…
あれ?
あなたは高収入さんに見えますが
ファミリーカーと言えばファミリーカーだけど、なんか高級な感じの。
それって
ドイツのあの車ですよね(゚A゚;)ゴクリ?
A側に来てくれたってことは、メール、見てくれてたんじゃ~ん(TдT)
あんなに不満たらたらだった私の心は、車を見ただけで
「高収入さん、素敵✨」
となっていた。
本当に、お金ってヤツは…。