院長⑤それはちょっとした犯罪では?
「食事でも…」
と言おうとして、次の患者の登場で口をつぐんだマツダ先生。
心なしかマツダ先生もちょっと悔しそうだった。
それにしても次から次へと患者がやってきて、なかなか繁盛しているようだ。
これなら結婚後の生活も安泰そうではないか。
うふふ(゚∀゚)
早くデートの約束をしたい。
だが決して焦らないようにしなければ。
帰り際マツダ先生が
「あ、マリコさん」
というので、食事の日程を詰めるのか?と期待して
「はい(・∀・)!」
と元気に振り返ると
「領収書はちょっと多めで書いた方が良いんじゃないですか?」
と言ってきた。
「え、いやいいです(;・∀・)」
考えもしなかったが、私が個人事業主なので領収書の水増しなのか改ざんなのか(おいおい)を申し出てくれているらしい。
気を遣ってくれているらしいが、そんな不正をする程高収入ではないので気にしないで欲しいものだ。
てか、そんな事誰にでも言っていたら、摘発されたりしないの?
と(未来の妻としては)心配になってしまうではないか(-_-;)
それよりさ、ここ(会計の時)で食事の約束すれば良いんじゃないかなぁ…。
煮え切らないというか、タイミングの悪さにがっかりしつつ、私は三日後に予約をして帰った。
あ、もしかして、マツダ先生的にはあまり乗り気じゃないのかな(゚A゚;)