院長⑧シングルマザーの魅力
マツダ先生が選んだ相手には息子さんがいるらしい。
そしてその息子は今中学2年生なので、進路を決める時期に来ている。
お勉強が出来る子ではないらしい。
そこで母親(マツダ先生の交際相手)は、海外の全寮制の高校に入れて、語学だけでも身につけさせ、帰国子女枠にしようと考えているのだとか。
「結婚するにしても、年頃の息子が同居するとなると、色々問題でしょう?」
と、松田先生に資金援助を願い出ているらしい。
なんだか最近どこかで聞いたような話だと思ったら、世間を騒がせた婚約騒動で有名なKくんの母親のようなニオイがするのは私だけか?
あの婚約者は相手のお立場がお立場なだけに特殊だが、無関係の人々から良からぬ評価をされない為にも、潔く「差し上げる」か、借用書でも書くことを勧めたいところだ。
しかし、こんな詳細をなぜレイコちゃんが知っているのか。
それはマツダ先生が施術中にレイコちゃんに愚痴ったからだ。
センセイ…。
マツダ先生は思った通り、誰彼構わず愚痴をこぼす人のようだ。
もし私が仮にマツダ先生と付き合おうものなら、どこにでも筒抜けだっただろう。
「で、レイコちゃんはなんて言ったの?」
「おもしろいから
「私なら好き相手が困っているなら払っちゃうなぁ。
それに、息子がいなくなれば二人きりの生活が待っているんでしょ?」
って言っといた( ̄ー ̄)」
レイコちゃん、悪い女め。止めてあげようよ(;゚∀゚)
「や~なんかさ、あの時の相談の仕方って、背中押してほしそうだったんだよね。」
と、自分の行為を正当化する、カワイイ顔した悪魔のレイコちゃん。
そういえばレイコちゃんもシングルマザーだった(;゚∀゚)