「彼氏」㉗整形したい
ムカッ💢
今、サクライくんの言葉(や表情)によって、私は明らかにムカッとしたし、不愉快な表情を続けて見せたが、サクライくんは気にしていないようだ。
(一人になるのが怖くて)別れる事はできないので、サクライくんをもっと理解しようと思い、頻繁にサクライくんの部屋を訪れるようにしている。
この日私達はサクライくんの家でテレビを一緒に見ていた。
バラエティ番組で、ある女性タレントが整形しているかどうかという事が話題だった。
私は「手術が痛そう」ということはもちろんだが、整形が「周囲にバレる」ことを考えたらとても出来ないと思う。
私は他人からの評価が極端に気になる方だ。
「いいなぁ、私だって(カミングアウトの)勇気があれば整形したいわ^^;」
それに対しサクライくんは最初
「え?どうして、どこもする必要ないじゃん…」
と言ったのだが、すぐに信じられないことを言った。
「あ、オレわかった。」
と、すごく意地悪な表情で。
ムカッ💢
つまり彼は私のルックスのどこか(或いは全て)に修正の必要があると感じたわけだ。
もしここで私が
「どこ?」
などと聞き返したら、喜んで教えてくれるだろう。
しかしそれがもし、私自信の感じているコンプレックスと違う部分だったら
私は更に落ち込むだろう。
一方で、彼はよく社会人として生きていけるものだと感心したりして。
私は冷ややかな視線を送り、しばらく無視する事にした。
もちろん彼は、なぜ私が怒っているのか理解できないようで
「自分が言い出したんじゃん!」
と逆ギレしていた。
私はいったい彼のどんなところが魅力で、付き合いをやめられないのか。
もちろん序盤に書いたとおり、彼自身が魅力というより
「彼氏がいる(しかも年下)」
という肩書を捨てるのが惜しいだけだ。
サクライくんと無駄な付き合いをしているうちに私の時間はどんどん失われていく。
それもわかっているが…。