初のお見合いパーティー⑫お互いにがんばりましょう!
あのね、私もお金を払ってここに来ているので、結果を残したいわけよ(-_-;)
などとこんな思いつめた顔をしている相手に言えるわけもなく、とりあえず会話してみようと思った。
「キョドオさん、どうして私に○付けてくださったんですか?^^;」
私は◯を付けていない事、わかっていると思いますが(^O^;)
「…最初に話したので。」
あ~ね(;・∀・)
最初に話したのではなく、最初に前に座ったが正しい。
それは私のチャンスを奪う理由にはならないだろう。
しかしもう私が狙いを定めた裁判さんは違う女性と話しているのでどうしようもない。( ;∀;)クスン。
何か会話しようと思い、プロフィールカードを見ると、さっきよりも埋まっていた。
趣味の欄にパソコン作成と書かれてあった。
パソコンを作成するとはどういう事だろう。
「あ、趣味の欄、書かれたんですね!絶対その方が良いですよ。会話のきっかけになりますよね。パソコンの作成ってどういうことですか?疎くてごめんなさい。」
「自分で組み立てるんです」
自分で組み立てる(-_-;)?だけ?
でも声がちょっと大きくなった。
もっと詳しく!がんばって!
段々応援したくなってきた。
「あの、自分に必要なものだけを入れることが出来るので作ったほうが都合が良いんです。」
自分の得意分野の話だからか、少しだけ聞こえる音量になってきた。
自作パソコンには全く興味はなかったが、彼の話を聞いてあげることにした。
難しいパーツの話をポツリポツリとし始めた彼を見ていると、自分の功績のような気がしてちょっと嬉しくなった。
「そこまでです!」
司会者の合図で長かったパソコン講義が終了した。
さあ次だヽ(`▽´)/!
「頑張ってくださいね。キョドオさん(^.^)/」
と、笑顔で手を振ったが、困ったことにキョドオさんが席を立ってくれないのだ。
ああ、私の参加費返して(TдT)
そこへやって来たのは裁判さんだった。
裁判さんは言ってくれた。
「すみまさん、次はボクもお話したいので^^」
その一言で、キョドオさんは慌てて立ち上がった。
もしかしてキョドオさん、私のところには誰もやって来ないと思っていたのかな(ー_ー;)?
「頑張ってくださいね、キョドオさん!」
改めてエールを送った。
そしてさようならキョドオさん。