初のお見合いパーティー⑦憧れの「高校教師」
休息の3分はあっという間に経ち、次の人がやってきた。
(帰って調べたら若井おさむという人だった)
32歳か…年上とはもう会えないのかな(・_・;)
職業は高校教師。
思い起こせば私も、人並みに高校生のころ教師に恋をしたものだ。
更に思い起こせば決してたいした人物ではなかったが、環境がそうさせた。
独身であるというだけで、どの教師も必ず恋心を抱く女子生徒がいたものだ。
ここにいるということは、高校教師と言えどもモテるわけではないのか?
このご時世、さすがに女子高生に手は出せないか。
いきなり目を引いたのは、趣味の欄にイラストが描かれていた事だ。
こういうの、好きな人は好きかもしれないが、私はちょっと…(;´Д`)
しかもお世辞にも上手とは言えない絵で、テニスなのかバドミントンなのか判別がつかない。
二択だから賭けで適当に言ってみよう。
「趣味はテニスですか?」
すると高校教師は照れたように笑って言った。
「さっきから皆さんに言われるから、ホント描かなきゃ良かったです。
それ
卓球なんです。
しかも観る方で。」
Σ(゚Д゚)ピーン
鋭いマリコさん、気付いちゃいました。
あ~、そういうこと(^o^)?
そうやって突っ込まれるのを承知で、会話を盛り上げるのを狙って、下手なのがわかっていて描いたんだね。
さすが教師なだけあってそういう計算は出来るのね。
偏見^^
ダメなボクちゃんを見せて、相手の懐に入る的な小技を使えちゃうわけですね?
良いんじゃない?
一般的には(^o^)
一応愛想笑いしてあげる^^
誰が見ているかわからないからね。
「私も世界卓球とかオリンピックとか観るの好きですよ!
Tリーグ始まったから楽しみなんじゃありませんか?
それにしてもどのスポーツも世代交代ですね^^」
と、適当に使えそうな単語を組み合わせただけだが、卓球に反応したことが嬉しかったようだ。
「え、本当ですか?卓球ってイケてないスポーツって思いませんか?」
え、まあ若い頃はそんなイメージだったけど^^;
「え~~っ!そんなイメージですか?
最近の若い選手の台頭なんて見ていたらとてもそうは思えませんよ~^^
あのスピード感、たまりません!」
高校教師は満足したようにこう言った。
「あの、今度良かったら卓球の試合観に行きませんか?」
え?Σ(・ω・ノ)ノ!