エグザイルの誰か③~こんなメンバーいるかも(゚A゚;)
だんだんハッキリと見えてきたが、鍛えられた身体を披露するかのような肌に密着したデザインのTシャツを着ている。
30歳にはとても見えない。
若い…というより、まだやんちゃな気分が抜けていない元ヤン(ってわかる?)のような容貌だ。
エグザイルを知らない私だが、恐らく彼がツチヤさんであろう。
こんなルックスのメンバーがいても不思議ではない。
学生時代、かなりの田舎で過ごした私。
町()で唯一のコンビニの前で座り込んでいるヤンキーの男の子達がいたが、ルックスだけなら彼らとたいして変わりはない。
(恐らく)ツチヤさんは私に気づくと
「あ~っと、マリコさんすか?」
と、ぎこちない様子で聞いてきた。
そうですと告げると
「あ、どうも、ツチヤです」
と言って首だけを前に突き出して軽くペコペコっとお辞儀した。
ああ…そういう感じね(;´Д`)
昔、東北地方を訪れた祖母がお土産で買ってきて、未だに実家の茶の間の棚に飾られてある赤べこを思い出した。
決して背筋を伸ばして腰から45度曲げて欲しいわけではないが、赤べこは卑屈過ぎはしないか?
( ゚д゚)ハッ!!
いかんいかん
私はまた贅沢なことを考えていたようだ。
世の中に完璧な人間など皆無だ。
パートナーとなったならさりげなく“正解のお辞儀”へ導くのも愛だろう。
私達はそのままカフェに入り、窓際に案内された。
座るなりツチヤさんが言った。
「どうぞ、なんでも頼んでください。」
“なんでも”が言えちゃう(゚∀゚)?
これは年齢の割には高収入だからか、(金銭的)余裕が感じられて好ましいではないか。
良いところ、一つ見つけた(´∀`)
「ツチヤさんは何にしますか?」
とメニューを彼の方に向けると
いきなり顔を歪めて大きな声で言った。
「うえっ!高っ!」
…(゚A゚;)
騒がしい店内だったが、周囲には十分聞こえただろう。
せっかく良いところを見つけたのに、今の言動にはそれを打ち消すだけの破壊力があった。
いや、だから私が正解へと導けば…。
早くも心が折れそうだ(;´д`)