Kさん④趣味を強要される
Kさんが、私が東京に遊びに行く時にどうしても連れていきたい場所があるという。
それは…
海🌊
ただの海ではない。
多趣味だと言うKさん。
その趣味の一つがサーフィンらしい。
サーフィンという言葉が出てくるタイプにはとても思えないのだが、そう言えば色黒だったことを思い出した。
あれは地黒ではなく、日焼けだったのかと思った。
『板は向こうに置いてあってね、電車に乗って身一つで行く感じ。』
サーフィンをしたいなら反対はしないが、私は全く興味がない。
まさか一緒にやろうなんて誘われないよね(;´∀`)
と思ったら案の定
『マリコちゃんにも教えてあげたいんだ。』
と来たもんだ。
私は仕事柄、日焼けする訳にはいかない。
絶対にいけないわけではないが、自分が守っているイメージの為だ。
それに日焼けによるシミだって怖い。
私は日焼けしやすいので、アウトドアな事をするとどんなに日焼け止めを塗ってもすぐに焼けてしまうのだ。
『う~ん、サーフィンもだけど、海が苦手なの。肌も弱くて(;´∀`)』
と軽く嘘をついてみると
『そっか…それは残念だな。』
と珍しくあっさり引き下がってくれた。
しかし気分は変わったようで、数分後には少し口調が早くなった。
『マリコちゃんはやってみようともしないでなんでも諦めるのはどうだろうね。ボクはマリコちゃんに新しい世界を見せてあげようと思って提案したんだけど、そういうボクの気持ちを考えたことがあるんだろうか、いや、ボクの気持ちはこの際どうでもいいんだよ。一事が万事そうなんじゃないのかなって心配になったんだ。』
心配しているような内容ではあるが、ほぼ否定だ(-_-;)
Kさんが全て言いたいことを言い終えたのではないかと思われるところまで待ち
『そうかもね、でもやめておくね…。』
と言った。
『そっか…』
と返ってきた言葉が寂しそうだった。
幻滅されちゃったかな(;´Д`)
でも無理なものは無理。