東京⑧Mさんの顔が近付いてきた
カラオケに行きたいと言うし率先して歌うと言うので、さぞ歌が得意なのだろうと思ったら、Mさんは歌がどヘタだった(;´Д`)
これは私を気持ちよく歌わせてくれるための接待カラオケなのだろうか。
だが私は特にカラオケが好きというわけでも無いので、一応何曲か歌ったが結局ガツガツと食べて過ごすことになった。
一軒目は日本酒をしこたま飲み、カラオケに来てもほぼ歌わずにスパークリングワインをほぼ一人で開け、ジャンクな揚げ物をたらふく食べたからなのか、悪酔いしてしまった。
Mさんは気持ちよさげに歌っているのを確認してソファで横になることにした。
目を閉じていたら歌い終えたMさんが声をかけてきた。
「マリコちゃん」
う~んうるさいなぁ(-_-;)←おい
目を開けると
「マリコちゃんだいじょうぶぅ?」
と手を差し出してきた。
手?(-_-;)
手は無視して、さすがに横になるのはヤバイか~と身体を起こした所、Mさんが笑いながら手を握ってきた。
ん?
なんで手をにぎられているのかしら(@_@;)?
「マリコちゃんてぇ、酔っ払ったところもとてもかわいい~ぃ♡」
なんだなんだ?
KABAちゃんが何か言っているぞ。
違う、KABAちゃんじゃなくてMさんだわ。
Mさんの顔がなんだか大きく見える。
違うわ、大きく見えるんじゃなくて、近付いてきているんだわ。
近付いて…?
うぎゃ~~~~~~~~~っヽ(`Д´#)ノ!!