初のお見合いパーティー⑩なんの自慢?
それにしてもお見合いパーティーとはなんと疲れることか(;´Д`)
最初の方こそ一生懸命プロフィールカードを見たものの、段々集中力も途切れ、特に気になる相手も出てこなかったため、やる気も途切れていた。
それに、印象が薄い人が多かった。
ただ、どうしても気になる人がいた。
その人はちょっとぽっちゃりした体型で、カッパのような髪型、正直モテるとはお世辞にも言い難いタイプの男性だった。
容姿だけでも気になって仕方なかったが、職業欄に『準公務員』と書いてあったことだ。
女性と男性の比率から考えて、準公務員も参加OKなのはまあわかった。
公務員と同じく安定していて給料も良いのだろう。
年収650万だって。
が、しかし、この男、職業を明かさないのだ(# ゚Д゚)
別に本人に興味が無いのでどうしても知りたいわけではなかったが、会話の流れとして必要だと思って聞いているだけなのに、なんだかカッコをつけている。
「ダメダメ、こういうの守秘義務って言うんですよ( ゚∀゚ )」
はあ、そうですか(;一_一)
別にいいです。
それなら趣味について聞いてやろうかとも思ったが、ここにも珍しい言葉が書かれてあった。
ミニチュア制作
カッパくんにこれ以上興味はない為、掘り下げるかどうしようかと考えていると
「他に質問はありませんか?」
と聞いてきた。
ほおっ!!(゚∀゚)
この口ぶり、カッパくんは私(女性)が自分に興味を持って当然という”てい”でいるのだ。
私がカッパくんに会ったのは後半だったが、全員にそうやって来たのだろうか。
或いは私に興味がないからこんな態度なのだろうか。
ニヤニヤ(ニコニコ?)しながら私の言葉を待っている。
「う~ん、そうですねぇ、このミニチュア制作ってどんなものを作るんですか^^?」
よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに自慢が始まった
「子供の頃から手先が器用だったんですが、姪のために作ったドールハウスがとにかく素晴らしい出来だったので、コレは売れると思ってそれをヤフオクで販売したら高値で売れたんです。
そこからはまって暇な時間はずっとドールハウスやお人形用の家具、食器から食べ物に至るまで作っています。」
え、姪から奪って出品ってことよね(゚A゚;)ゴクリ?
そんな残酷な話を嬉しそうに語り、満足そうなカッパくんは、次の言葉が欲しそうなので惜しみなくあげることにした。
「え~っ!すごいですね!!そんな事ができる男性初めてですよ^^!」
思った通りとても嬉しそうだっった。
誰か見ていて、私の善行を(;´Д`)