ナオミ⑦遺伝子レベルの拒絶
(先輩達が非常に邪魔で)楽しくもなんともない合コンはやっとお開きとなった。
二次会へ誘われたが、特に惹かれる相手もいなかったので不参加を表明した。
レイコちゃんと駅に向かって歩いていると、コウノさんが付いてきた。
「◯駅?オレもそうしよう^^」
そうしよう(゚Д゚;)???
どういうこと?
路線違うならついてこないでよね!
もう(# ゚Д゚)
レイコちゃんとはホームまでは一緒だったが、反対方向の電車に乗ることになる。
恐れていたコウノさんは
私と同じ方向だった(-_-;)
車内はガラガラだったが、カップルと思われても嫌なので立って帰ることにした。
どうせ3駅だしね。
「(見知らぬ人にカップルと思われたくないので、とても丁寧に)駅はどちらですか^^?」
「▽▽駅だよ。マリコちゃんは?」
「その一つ前の〇〇駅です^^」
「じゃあオレもそこで降りよう」
な?何言ってんの(;・∀・)?
ここは東京ではないので、一駅違えばかなりの距離だよ?
「でもけっこう歩くことになるんじゃありませんか(゚Д゚;)?」
「いや、ちょうど中間地点くらいだからあんまり変わらないんだ。」
そうですか…。
まあいい、私は自転車なのでさっさと帰らせて頂く。
「仕事、自営業ってことは、自由に仕事を入れられるってこと?」
「いえ、まさかその逆です^^;
どれだけスケジュール帳が埋まるかが勝負です。
みなさんは土日が休みですよね?」
「違うよ、みんなシフト制。
だから希望を事前に出しておくんだけどね、事前の休みも結構簡単に通るんだ。」
「え、そんなもんなんですか?」
ニヤリと笑って
「オレがシフトを作る責任者だからね。」
そうですか(=_=;)
私には関係ありませんが。
それよりこちらを見ないでください。
その顔が、生理的に受け付けないんです。
本当に私ごときがごめんなさい。
余談だが、女性は「遺伝子が近い」相手を、「生理的に受け付けないルックス」や「苦手なニオイ」で選別するようにプログラムされているらしい。
近い遺伝子との交配による、遺伝子異常を避けるため、それを嗅ぎ分ける力が、それこそ“遺伝子”に組み込まれているのだとか。
そうなると私とコウノさんは遺伝子がとても近いということになる。
私が彼と近い遺伝子を持っているなんて、それはそれで辛い…。
あ、まあ私ごときに言われたくないか(ー_ー;)