35歳の合コン①レイコちゃんがライバル?
「いつでもご紹介待っています♡」
の気持ちが熱かったからか、ツチヤさんの紹介に続いて、またまたレイコちゃんが合コンをセッティングしてくれた。
正確にはレイコちゃんのお客さん(アサノさんとしておく)の紹介らしい。
レイコちゃんは
「暇だからついていくことにした^m^」
と同行してくれた。
「レイコちゃんが合コン行くなんて珍しいね。」
レイコちゃんは悪い顔をして言った。
「佐藤健に似た人が来るらしいの。」
レイコちゃんはそっち系が好みなのね。
レイコちゃんはかなりカワイイ女の子(35歳)なので、もしライバルになると辛いのだが、幸い好みのタイプが全く違うので、同じ人を奪い合うということにはなりそうにないのが良いところだ。
幸い私は佐藤健に全く興味がない^^
それに、私には恋愛において闘争心のようなものがあまり無いため、もし気になる男性がレイコちゃんのことを気に入っているとわかればすぐに諦める…というより心が冷めて行くであろうと思われた。
レイコちゃんと共に会場となるビルの前に着き、エレベーターを待っていると、メガネの男性が同じエレベーターに乗り込むところだった。
メガネ男子は好みなので自然とチェックしてしまう私にとって、その男子の事もチラリと見ずにはいられなかった。
チラチラやっていたつもりが、メガネ男子と目が合ってしまった。
やべ(゚A゚;)
慌ててレイコちゃんに視線を向けると、レイコちゃんが固まっている。
お、おう?どうしたどうした?
私を挟んで、メガネ男子とレイコちゃんが見つめ合っているではないか。
レイコちゃん、メガネは好みじゃないって…。
あうっ(;´д`)
「レイコちゃん?」
「ミズノさん…?かな。」
どうしたの?
メガネ男子はどうも、と頭を下げた事で、レイコちゃんは苦笑いしながら呟いた。
「元カレ(;゚∀゚)」