本物の(?)パーティー③情けなく悔しい
後ろから肩をトントンと叩かれ、男性から声を掛けられていることがわかったのだが…。
おずおずとふりむくと、メガネの若者が立っていた。
お金の無い若者に用は無いが、このまま一人で誰とも話さなかったというオチより良いかもしれない。
若者は
「お話しませんか?」
と、とてもニコニコと語りかけてきた。
「そうですね…」
と言おうとして身体の向きを変えると、彼の背後に悲しいものが映った。
ニヤニヤと笑う若者たち数名だった。
これは被害妄想かもしれないが、ババア一人で寂しく佇む姿を見て誰かが
「かわいそうだから誰か話しかけてやれよ」
的な罰ゲームが発生したのではないだろうか。
このメガネくんだけならそう感じなかったのだが、彼らはかなり若いようだ。
「あの…何歳ですか?」
「25歳です。」
「あ~…(・_・;)
すみません、お友達の付き合いで参加したんですけど、乾杯したらすぐに帰るって約束なんです。」
と言ってその場を去ると、後ろから笑い声が追いかけてきた。
ほらね、やっぱり(-_-;)
こんな若者にバカにされる年令になって、こんなパーティーに参加して…。
私の(婚活での)商品価値なんて皆無に等しいんだろうな。