無職さん⑥あんなにニュースになったのに…
昨年からあんなにドライブレコーダーがもてはやされていたというのに、私はケチって自分の車に装着していなかった。
しかしこれに至っては、やはり時流に乗っておいた方が正解のようだ。
だがパソコン然り、こういう精密機器というか、めんどくさい設定があったりするものって、ものすご~~~~~く苦手(;´Д`)
もしそれを代わりにやってくれるというのであれば、こんなラッキーなことはない。
そこへ無職さんが
『一緒に見てあげましょうか?』
という申し出。
『ぜひお願いします!』
取り付けてあげましょうか?と言われたわけでもないのに、もう工賃まで浮いた気になってしまった。
何はともあれ、こうして私たちは初対面を果たすことになった。
しかしまさか初対面が、車のパーツ売ってるお店って(;´∀`)
これまでのように男女の出会いを求めた私なら、それだけでなんかガッカリしそうな話だが、今回は”お友達“として紹介してもらったんだし、しかも私が求めていたものを一緒に選んでくれるのだ。
彼氏にしても夫にしても、なんて使えるオトコだ。
『いつにしましょうか?』
という問いに、無職さんは文字通り無職なので、いつでもいいと言ってくれた。
という私もこのコロナ騒動で、すっかり仕事が無くなり、ヒマな事に変わりは無いんだけどさ(;´∀`)
因みにこの時はまだ、緊急事態宣言が出るちょっと前の話で、お互い緊迫感が無かったのだと思う。
それになんだかんだ言って地方都市だ。
いくら「人の姿が激減した渋谷」と報道されたところで、現実味は薄い。
そんなわけで早速翌日会う約束をした。
『ちょうど叔父から呼ばれていて、そちらに行く用事があるんです。
ちょうどよかったんです。』
と、こちらに気を遣わせないことを言うではないか。
なんて出来た大人だ。